RISK&SIDE EFFECT

リスクと副作用について

【小児矯正】小児矯正Ⅰ期のリスクと副作用

矯正装置が直接的な原因となる場合

(1)矯正治療中に装置が頬の内側に当たり、傷がついたり、口内炎になったりする場合があります。また、歯が移動する際に痛みが生じることもあります。状況に応じて、歯科矯正用ワックスでの対処や、その他の対処策を行います。

(2)矯正装置を装着した直後や、ワイヤーを交換した直後に、痛みを感じることがあります。冷たいものを飲んだ時にしみる「知覚過敏」の症状があらわれる場合もあります。これらの症状は、数日でおさまるケースが大半です。痛みがおさまらない場合は、歯科医師にご相談ください。

(3)矯正装置を装着している間、舌がスムーズに動きにくかったり、発音しづらかったりする場合がありますが、通常、数カ月で慣れます。

金属アレルギー

(1)矯正装置には金属素材が使用されていることが多いため、金属アレルギーの方、金属アレルギーの不安がある方は、皮膚科でパッチテストなどを受けて、アレルギー源を特定し、歯科医師に伝えてください。また、矯正装置を装着後、皮膚や口腔の粘膜にアレルギー症状が起きた場合は、すみやかに歯科医師にご連絡ください。

抜歯・麻酔

(1)矯正をしたい箇所に十分なスペースがない場合、健康上問題のない歯を抜歯することもあります。その場合、抜歯前に医師より治療についての説明をします。

(2)抜歯する場合は麻酔注射を行います。麻酔薬には、心拍数・血圧を上げる成分が含まれているものもあり、心臓や血圧に問題がある方が使用すると、動悸・血圧上昇を起こす可能性があります。また、麻酔によって、悪心・嘔吐・アレルギー反応を引き起こすこともあります。

(3)麻酔が効いている最中は感覚が鈍くなっているため、頬を噛んだり、熱いものを飲んでヤケドをする場合があります。

むし歯・歯周病

(1)矯正治療中は、矯正装置の周りなど、歯磨きがしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。歯科医師よりブラッシング指導を受け、丁寧に歯磨きをする習慣を身につけましょう。歯科医院での、歯のクリーニングやフッ素塗布などのケアも効果的です。

(2)基本的には、矯正治療中にむし歯や歯周病の治療はできません。矯正前にこれらの治療をしっかり終わらせる必要があります。矯正専門の歯科医院の場合は、一般的な歯科医院で、事前にむし歯・歯周病の治療を行うケースもあります。ただし、矯正治療中にむし歯が悪化し、歯科医師が必要と診断した場合、矯正治療中であっても器具を一度外して治療を行う場合があります。

治療終了後

(1)矯正治療終了後、矯正箇所が元に戻る場合もあります。その程度は個人差があります。

(2)矯正治療終了して数カ月~数年経つと、噛み合わせが悪くなる可能性があります。噛み合わせが悪くなると、咀嚼障害・頭痛・肩こりなどの症状が発生することがあります。また、噛み合わせのバランスが崩れることで、「顎関節症」や「自律神経失調症」を発症するリスクが生じます。噛み合わせが原因でこれらの症状が出た場合は、噛み合わせの治療を行います。

その他

(1)矯正治療は、治療の経過および治療後の見た目に個人差が大きく現れるのが特徴です。また、歯科医師との見解の相違が起こる場合もあるので、歯科医師としっかり話し合うようにしてください。

(2)定期的な通院や、取り外し可能な矯正装置・補助装置の装着時間など、歯科医師の治療計画にご協力いただけない場合、治療の結果に差が出る場合があります。また、個人差により、治療期間が数年かかる場合もあります。

(3)お子さんによっては、矯正治療が大きなストレスになる場合がありますので、治療前・治療中は、しっかり話し合ってください。

(4)矯正治療中には、頭痛・首や肩のこり・吐き気・不眠・強い倦怠感などの症状が生じることがあります。このような場合は、歯科医師の指示のもと、鎮痛剤・吐き気止めなどを服用していただくことがあります。

(5)歯や骨の状態、むし歯や歯周病の発生などによって、当初の治療計画よりも治療期間が長くなる場合があります。

(6)矯正治療では、歯肉が下がる場合(歯肉退縮)があります。特に切歯(せっし:上下前歯各4本)、歯の凸凹が大きい患者さんは、発症するリスクが高くなります。

(7)矯正力が強過ぎると、歯の根が短くなる「歯根吸収」を発症するリスクが高くなります。

(8)一時的に固いものが噛めなくなることがあります。また、ガムや餅など、装置に引っかかりやすいものが食べられなくなることもあります。

(9)顎の成長に合わせて歯並びを改善するため、一時的に歯並びが悪い状態になることもあります。

(10)装置が壊れる場合があります。その際は、歯科医師にご相談ください。

(11)歯を動かして歯並びを改善する「動的治療」を終えても、まだ歯が元の位置に戻ろうとする力がはたらくため、一定期間動かした歯を正しい位置にとどめておく必要があります。歯の位置が安定するまでの期間は個人差があるので、治療後も歯科医師の指示を守ってください。

(12)成人してから再度矯正治療が必要になることがあります。

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